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不良になった Ibanez | Maxon のキャラメルスイッチを交換したい

 

いつのまにか効かない・効きにくくなるでお馴染みの Ibanez | Maxon の四角いキャラメルスイッチ。スイッチが効かない Ibanez TS808 が手元にありますので、スイッチを交換してみようと思います。

電池蓋を外し、スポンジを取り除く

問題のスイッチにアクセスするために、電池蓋を取り外しスポンジを取り除きます。スポンジは両面テープで固定されているので、ぺりぺりとやさしく剥がしましょう。また、スイッチの交換だけであれば底面にねじ止めされているシールドケースを取り外す必要はありません。

Remove sponge

スイッチを固定してるナットを取り外す

ラジオペンチやソケットレンチなどでナットを取り外します。ナットのサイズは 19mm です。

Remove switch

スイッチからリード線を取り外す

はんだごてを当て、リード線を外します。こて先温度は 320 度程度が作業しやすいでしょう。赤・黒のリード線が使われていますが、SPST(単極単投式)なスイッチなので極性は気にせず作業を進めることができます。

Desolder switch

交換用のスイッチについて

  • 押している時だけ ON のモーメンタリースイッチ
  • 電池と干渉しないように高さが控えめのもの

なものをギャレットオーディオさんで選定・購入。ギャレットオーディオさんでは「商品 ID: FS042」として扱われているもので、購入時の価格は ¥390 でした。別途、プラスチックワッシャーなども購入。

Momentary switch

交換用のスイッチをはんだづけ

取り外したリード線を交換用スイッチにはんだづけします。極性はどちらでも構いません。写真のようなヘルピングハンドがあると作業が捗ります。

Solder switch

ケースに取り付け

スイッチへのはんだづけが問題なく終わったらケースへ取り付けます。

  • ケースの穴・元のスイッチのサイズ: 16mm 径
  • 交換用のスイッチのサイズ: 12mm 径

なので、穴の方が大きくそのままだと取り付けることができません。内径 12.5mm・外径 19mm のプラスチックワッシャーを 2 つ挟むことで、うまく取り付けることができました。プラスチックワッシャーが座金のように機能するため、固定に不安はありません。

Plastic washer

Tighten nut

電池室のスポンジを加工

スイッチの筐体内への張り出しが大きくなったため、当初のレイアウトだと電池・スポンジが収まりません。スポンジなしだと振った時に電池がコロコロと鳴る 😀 ので、スポンジを加工して電池を固定できるようにします。

Cut sponge

縦を半分・幅を 4 分の 1 程度カットします。スポンジの直線カットにはロータリーカッターなどが便利です。

Insert sponge

筐体内のシールドケースに両面テープなどで貼り付け、きれいに収めることができました。

おまけ

表側のプラスチックワッシャーは蓄光タイプを選定してみました。暗闇で妖しく光ります。